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vol.4

STREET FIGHTER PACK

1987年、後に世界を席巻したアーケードゲームタイトルの第一弾が産声を上げることとなる。日本が誇るゲームメーカーCAPCOMにより開発された「ストリートファイター」である。1984年にアイレムより横スクロールアクションのアーケードゲームでジャッキーチェン主演の映画を題材とした同名のタイトル、「スパルタンX」をデザインしたディレクターにより始動したストリートファイターは、シリーズ第一作目は現在のアーケード筐体とは異なり、方向レバーとパンチとキックの二つのボタンによる操作となっていた。このボタン操作が特徴的で、弱く叩くと弱攻撃、強く叩けば強攻撃という今日ではあまり見ない仕様で、一台で2人並んでのプレイが出来るというものであった。

ストリートファイターのゲーム画面 (引用元:www.gry-online.pl)

この一作目は大きなヒットというわけではなかったが、4年後の1991年にリリースされた「ストリートファイターⅡ(通称ストⅡ)」が大ヒットを記録し、以降今日に至るまでストリートファイターがシリーズ化される契機となった。前作とは異なり攻撃の強弱を別ボタンに分け、それらを活かしたコマンドを実装することでその後の格闘ゲームに踏襲される基本的な仕様を構築した。小学生から社会人まで幅広い年齢層に支持され、設置筐体のほとんどが「ストリートファイターⅡ」であったり、専用のゲームセンター迄もが登場するほどの社会現象とまでヒートアップし、70年代のインベーダーブーム以来の熱狂ぶり、といった様相を呈した。

「ストリートファイターⅡ」ではデフォルトのキャラクターとしてプレイヤーが操作可能なキャラクターはリュウ、ケン、エドモンド本田、春麗、ザンギエフ、ガイル、ブランカ、ダルシムの8人が用意された。対コンピューター戦ではM・バイソン、バルログ、サガット、ベガの4人が敵キャラクターとして登場し、この4人は続編の「Ⅱ’」でプレイヤーキャラとしても登場することとなる。ストリートファイターシリーズで1,2を争う知名度であろう豪鬼は「スーパーストリートファイターIIX」でシリーズ初の隠しキャラクターとして登場、のちにはベガと並ぶストリートファイターシリーズの代表的な敵ボスキャラクターとなる。

ストリートファイターのゲームのパッケージ (引用元:www.excite.co.jp)

1991年の「ストリートファイターⅡ」の発売以降、「ストリートファイターII -The World Warrior-」や「ストリートファイターII'-CHAMPION EDITION-」、「ストリートファイターII' TURBO -HYPER FIGHTING-」など、ナンバリングタイトルで「Ⅲ」が出るまで数年の期間があり、ファンをやきもきさせながらもその人気ぶりは変わらず継続し続けていたようである。

2016年にはアーケード、PS4、Microsoft Windows版にて「ストリートファイターV」が、昨年2020年には「ストリートファイターV チャンピオンエディション」が発売され、Red Bull主催のアーケード版「ストリートファイターV」の世界大会である「Red Bull Kumite」の開催など、今なお人気を博し続ける傑作タイトルであることがうかがえる。

今作はその日本を代表するゲームタイトル「ストリートファイター」とBAITのコラボレーションコレクション。お馴染みのタイトルロゴ、「ストリートファイターⅡ」のプレイヤーキャラと敵キャラを各々可愛らしいデフォルメデザインでプリントしたS/S Tee、豪鬼の代名詞ともいえる背中の「天」をモチーフにしたアイテムなど、「ストリートファイター」の世界観がふんだんにあしらわれたコレクションとなっている。

ストリートファイターの大会の様子 (引用元:https://kotoremoneta.blogspot.com/)

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